2023「かっぱ祭り」開催! 上山市の石崎神社で例大祭、露店も出店
上山市石崎の「石崎神社」で15日、例大祭が開催されました。通称「かっぱ祭り(かっぱ市)」として親しまれている7月15日開催の石崎神社例大祭。今年は、神事や地区の子供会による子ども神輿パレードのほか、地区内のおよそ350mの歩行者天国となった道路上に約30の露店が出店しました。昔からかっぱ祭りの日は雨が降ると云われ、今年も午前中から雨続きの市内となりました。
コロナ禍により久しぶりの露店を出店しての例大祭だったが、開催の有無や詳細内容などネット上では上山市観光物産協会がTwitterでチラシを添えて開催当日に情報発信するのみ、Google 検索においては14日~15日にかけて「かっぱ祭り 上山2023」の検索数が約700件(当HP調べ)ありましたが、検索結果に表示される情報は過去のもので2023年の例大祭に関する情報は一切ヒットしない状況でした。
また、過去のチラシでは露店の数や時間が大きく記載されていたが、今年のチラシでは開催日のみ、時間は神事や神輿パレードのみが小さく記載され、露店に関しては「多数出店!」となっていた。かっぱ祭りでは、露店を目当てに訪れる人が多く、出店時間も記載して欲しいという声もあるなど、情報発信では力不足が目立った。
石崎神社は須佐之男命(スサノオノミコト)を祀り、きゅうりの神様としてきゅうりをお供えすることから「かっぱ神社」とも呼ばれている。
牛頭天王社(後の石崎神社)は城主土岐頼行が「牛頭天王」を京都 八坂神社から勧請し創建、八坂神社の紋は木瓜紋で、これを訓読みするとキウリになり、それがキュウリに通じるあるいは木瓜紋が胡瓜の切り口に似ていることから、八坂神社ではキュウリを特別な食材とし、お供えに用いたり、きゅうりを食べることを慎むようになったとされています。
一方、祭神である牛頭天王は、流行病・天災をつかさどる疫神であるとともに、水神でもあり、中・近世を通じてその信仰が全国に広がった。江戸後期に至って疫神・水神たる牛頭天王イメージから川辺の妖怪河童が生み出されると、その供物としてキュウリが選ばれます。八坂神社とキュウリ、牛頭天王と河童との関係からすると妥当な選択ですが、その関係が曖昧になると、河童の好物だからと説明するようになったのでしょう。
【石崎神社の由来】1658年、上山城主土岐頼行時代。全国に疫病が発生したため、上山にこの疫病を流行らせないようにと、疫病除けの神として有名な「牛頭天王」を京都 八坂神社から勧請し、併せて国土安穏・五穀豊穣を祈願する社として創建された。
『石崎神社』という称号は明治維新以後のことで、それ以前までは「牛頭天王社」と称せられていた。一般的にはお天王さまと呼ばれ、上山では石崎又は片町のお天王さま、あるいはキュウリを輪切りにした断面が八坂神社の神紋に似ていたことから「胡瓜天王」さまなどと親しまれていたよう。
祭神「牛頭天王」はインドの祇園精舎の守護仏だが、日本に渡来以後は祇園天神・武塔天神と呼ばれて「須佐之男命(スサノオノミコト)」と同じ神様として信仰された。明治元年(1868年)に布告された「神仏分離令」により1870年以降、石崎の牛頭天王社の呼称を石崎神社に改め、祭神も牛頭天王から須佐之男命に改められた。
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