地元の魅力再発見! ワイナリーで瓶詰め体験やこんにゃくスイーツの試食など「地元修学旅行」に記者が参加してきました
東北芸術工科大学4年生の渡部大陸さんら「かみのやま若者つながらナイト実行委員会」が主催する、16歳から29歳を対象とした『かみのやま地元修学旅行』が7日、上山市で開催されました。
この企画は、上山の魅力や新たな出会いを見つけてもらおうと先月から開催している。1回目は地元の果物を使ったドライフルーツ作りや人気文房具店などを7人が自転車で巡った。2回目となる今回は、記者を含め5人が参加しました。
ワイナリーでの瓶詰め体験
朝10時、かみのやま温泉駅前の観光案内所に参加者が集合し、1か所目の目的地である「Voyage de YUUAI(ヴォヤージ ドゥ ユウアイ)」に車で向かいました。
ここは、今年9月に誕生した「社会福祉法人友愛会 多機能事業所 ふぁーすと・すてっぷ」として取り組む、市内では5か所目となるワイナリーで、市内にある友愛会の畑で栽培したぶどうを使ったワインの醸造や醸造施設を持たない生産者からの委託醸造も受け入れています。
2018年から、障害がある施設利用者とともにワイン用のぶどう栽培を始め、友愛会のワイナリーができるまでは外部のワイナリーに醸造を委託してオリジナルワインを販売してきました。
ワイナリーに到着し、栽培・醸造責任者の佐藤誠さんから施設などの説明を受け、同施設を借りてワインの醸造を行っている「Agri-Coeur(アグリクール)」の片寄広朗さんからワインの瓶詰め作業の指導を受けながら実際にその作業を体験しました。
修学旅行の参加者は、ボトルにワインを充填する機械、そのワインが入ったボトルにコルクを打栓する機械など分担して、約1時間30分にわたり作業を体験しました。初めての作業に、分からないことや機械ならではのコツ、普段は体験できないワインづくりの大変さや面白さを感じ、あっという間の時間でした。
Voyage de YUUAIでは、ワイン醸造のほか、ワインの試飲や販売スペースも併設されています。
ゲスト登場でお昼の交流会
ワイナリーでの瓶詰め体験が終了し、お昼は今年6月に新湯にオープンしたお好み焼きなどを提供する「ふうふぅ」で、お好み焼きやたこ焼きをいただきました。ふうふぅは、もともと山形市にあったお店ですが、地元上山市を盛り上げようと市内の空き家をリノベーションして、リニューアルオープンしました。
ここでは、ゲストとして上山市副市長の鈴木さんと建設課の鏡さん、のら農園の酒井さんら3人が登場し、修学旅行参加者とそれぞれの上山でおすすめしたい飲食店などを紹介し合い、地元で活躍する方々との交流を行いました。
こんにゃくを使った試作品の試食
新湯から車に乗ること10分、最後の目的地である「楢下宿 丹野こんにゃく」にやってきました。
店内へ移動し、株式会社 丹野こんにゃく 代表取締役社長の丹野真敬さんからこんにゃくの歴史やこんにゃくができるまでの過程などの説明を受け、なんと今日は、まだ世に出ていないこんにゃくを使った料理やスイーツの、商品開発に携わらせていただけるとのこと。
まずはこんにゃくを使ったメンチカツ、天ぷら、サーモンの3品が登場。どれもこんにゃくが使われているとは思えない見た目。
はじめにサーモンから、サーモンと言っていますが実際にサーモンは使われていません。鮮やかなオレンジ色は食紅ではなくニンジンを使って表現、プリッとした食感でサーモンそのままといった魚介類を感じる味でした。
今日で3回目の試作だというイカの天ぷらは、これももちろんイカは使わず、サクッとしたころもの中にはイカを再現し弾力を工夫したこんにゃく、抹茶塩を付けていただきました。参加者からは、この天ぷらが好評でした。
3品の中で驚いたのは、メンチカツ。料理の説明を受けながら、確かにお肉100%のメンチカツと比べてさっぱりとした食感だなと思いながらも、こんにゃくを食べているという感じではなくヘルシーなメンチカツを食べているという何とも不思議な感覚でした。3品のほか、定番の玉こんにゃく、季節限定のトマトソースをかけた餅こんにゃくもいただきました。
最後に、今日の本題だというこんにゃくジェラートの試食です。AからDまでの4つのカップに、それぞれこんにゃくの割合が違うジェラートが入っています。アンケート用紙に、味・こんにゃく感・香りの3点で0から5の評価を付けます。こんにゃくの割合が大きくなると、納豆のような粘りが出ていました。また、こんにゃくの甘さが加わりしつこくない爽やかな風味のジェラートに仕上がっていると感じました。
丹野真敬代表取締役社長は、味もこんにゃくらしさも楽しんでもらいたいという想いがあり、その両立が難しいところだという。従業員以外の人に今回の試作品を食べてもらうのは初めてで、大変貴重な意見をいただけてうれしいとおっしゃっていました。今回の試作品が実際に店頭に並ぶかは、アンケートの結果や今後の試作品次第。
最後に、今回の修学旅行を通して、身近だからこそなかなか行かない場所の魅力に気づくことができました。上山市の良さの1つは、人の優しさ温かさ、年代問わず色々な人と繋がることができる環境があるところだと、改めて感じました。
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