「若者に地元ならではを見つけてほしい」加勢鳥和紙を使ったポチ袋作り、旬のフルーツや名物楽しむ 上山市で3回目の地元修学旅行
高校生や大学生など16歳から29歳を対象とした若者に地元の魅力を見つけてもらおうと、東北芸術工科大学4年生の渡部大陸さんら「かみのやま若者つながらナイト実行委員会」が主催する『かみのやま地元修学旅行』が今月22日、上山市で開催されました。
この企画は、上山市在住の若者に、地元ならではのことやものなどを地元だからこそ知ってほしいという想いで開催している。3弾目となる今回は、前回に引き続き記者が実際に参加してきました。
時折雪がちらつく市内、初めに6人が向かったのは、江戸時代の風景が残る楢下宿。
楢下でさくらんぼやラ・フランスなどを栽培する「まんまる果樹園」の齋藤さんとクイズで盛り上がった後、齋藤さんが栽培したラ・フランスを添えたパンケーキ作りをしました。ホットケーキミックスに卵や水を入れ、よくかき混ぜます。男子チームは水をどのくらい入れたか分からなくなるハプニングもありましたが、無事に生地が完成しました。それぞれ自分の生地を焼き、完熟した食べ頃のラ・フランスや生クリームをトッピングしていただきました。
お昼は「ばあちゃんずくらぶ」の皆さんによる楢下名物の「納豆汁」や「納豆あぶり餅」を、囲炉裏を囲んでゲストとともに堪能しました。今回のゲストは、上山市役所の職員をはじめ、市内のイベントに出現するあのごりらも登場。修学旅行の参加者はゲストと名刺交換をして楽しくワイワイと盛り上がりながら交流しました。
午後は、今月にオープン4周年を迎えたばかりの「おかげさま文房具店」に伺いました。ここでは、江戸時代初期から伝わる毎年2月11日に開催される「加勢鳥」という上山市の民俗行事で使われている「ケンダイ」と呼ばれる藁蓑(わらみの)を再利用して作った「加勢鳥和紙」でポチ袋作りを体験しました。
おかげさま文房具店 店主の土屋稚さんは、何度も使って傷んだケンダイはこれまで燃やすなどして廃棄されてきたが、これを紙にできないかと考え、自分が好きな文房具を通して上山市を世界中へ発信したい想いから、加勢鳥和紙プロジェクトを始めたと話しています。
今日のポチ袋作りで使用する加勢鳥和紙には、実際のケンダイで使われていた、粉末状にした藁がすき込まれていて、紙の表面には大小さまざまな形の藁が見て取れます。形やサイズが異なる3種類のポチ袋から、今日は2種類を選んで作ります。半紙と同じように紙の表と裏で触った感触が違い、好みでつるっとした面、ざらっとした面を使い分けます。
ポチ袋の型を和紙に当て、鉛筆でなぞり、丁寧にはさみで切ります。切り取った和紙を適切な順番に折り、のり付けします。のり付けしたポチ袋に、加勢鳥や玉こんにゃく、上山市をかたどったハンコなどをペタペタと押し、自分の好きなようにデザインして、世界にひとつだけの加勢鳥和紙を使ったポチ袋が完成しました。
今日1日上山市内を巡り、様々な個性豊かな人との出会いを通じ、改めてかみのやまという場所のあたたかさ、楽しさに気づかされました。ここ上山にしかない良さをこれからも見つけていきたいです!
www.kaminoyamasaigube.com/motto-kaminoyama/
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