生居という地名の由来、生居の七不思議と呼ばれるある出来事とは「化け石」
「生居の七不思議」として知られる『化け石』下生居地区、旧宮生小学校のすぐ隣に位置する。遠い昔、この付近は雑木林が茂り昼でも薄暗く、夜になると石が化けて出るという噂があった。
ある時、庄屋の権左衛門が夜遅く家路を急いでいると、「待って下さい、頼みがあります。私には沢山の子供がおり、食べ物が無く困っています」、闇の中から怪しげな女の声がしてきた。権左衛門は急いで家に帰り、一俵余りの米を握り、化け石の前に供えたという。すると、どこからともなく沢山の手が伸びてきて、あっという間に握り飯を平らげて(食べて)しまった。「どうもありがとうございます。お礼に、この石を差し上げます」「この石がある限り、子孫は永久に栄えるでしょう」そう言い残し、女は闇の中に消えていった
権左衛門は、その石を池に沈めて祀った。不思議にも、毎年いくつもの小石を生み出した。やがて、子持ち石と呼ばれるようになり、村人は生きている石「生身の石」として村を生石村と改め、後に生居となった。
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