上山市の知られざる廃村「泥部」に足を踏み入れる
10月も半ば。前々から気になっていた泥部地区へ。まだ午後1時だが、辺りは薄暗い。街灯などは存在しないため、暗くならないうちに集落を探索する。
集落に着くと、まずは「泥部の碑」が姿を現す。これは、離村記念碑である。当時の村民であろう、名前が刻まれている。泥部の碑は、当時のものとは思えないほど状態が良い。しっかりと管理されているようだ。碑に関しては、泥部の碑だけではなく、その他5つほどある。
廃村後、そのままの状態で家屋が残っている。集落の中を歩いていると、草に埋もれた消火栓を見つけた。泥部唯一の消火栓であり、当時は珍しいものであった。ここは山間部であり、消防車などが来るには厳しい。そのため、消火栓を設けたそうだ。家屋の多くには家紋だろうか、はっきりと確認出来る。
家屋の多くには、屋根の破風部分にくずし字(草書体)で「水」と描かれている。これは、昔は庶民に許されていなかった「懸魚」の代わりで、火災から建物を守る火伏せのまじないという意味が込められているそうだ。
集落の探索は終了。現在残っている家屋は、どれも状態は良好。軽く手直しすれば普通に生活出来ると思う。
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